ロオジエ(東京都)
| レストランの基本情報 | |
|---|---|
| 住所 | 〒104-0061 東京都中央区銀座7-5-5 |
| Webサイト | https://losier.shiseido.co.jp/ |
| 電話番号 | 0120-156-051 |
| タイプ | フレンチレストラン |
旅の先に待つ、心を満たす瞬間

銀座の真ん中で、静けさに迎えられる
いつかのご褒美に、とっておきの昼時間を探している方へ。
銀座・並木通りに佇む「ロオジエ」は、扉を開けた瞬間から空気が変わり、心の速度がゆっくりとほどけていきます。
“持続可能なガストロノミー”という理念を掲げるこのグランメゾンで、デジュネコースをいただきました。
並木通りの大きな扉の前にはドアマンが立ち、その佇まいだけで背筋がすっと伸びます。

扉の先に広がっていたのは、中央が吹き抜けになったフロア。まるで美術館のようにアートが静かに息づき、光と影が上品に交差していました。
案内に促されて階段を降りると、先ほど上から眺めた吹き抜けの真下――地下1階がレストラン。
中心には、季節の花々をたっぷりと抱いた大きな装花があり、円卓がそれを囲むように並びます。私は壁側のソファー席へ。包み込まれるような安心感のある席で、これから始まる時間に心が静かに弾みました。

最初の一杯は、エリック・ロデズのシャンパーニュ
まずお願いしたのは、エリック・ロデズのシャンパーニュ。
グラスの泡が立ちのぼるたび、今日という日が少しずつ特別になっていくのを感じます。

アミューズはスープ、続くアミューズブーシュは3種。ジンジャークッキーや帆立のムースなど、小さなひと口が“花”のように可憐で、食べるのが惜しいほど。

味わいは繊細なのに、印象はくっきり。芸術的、という言葉が自然に浮かびます。

貝類の冷前菜。泡のソースが、香りをほどく
冷たい前菜は、赤貝・ミル貝・ホッキ貝の取り合わせ。 花が咲いたような器に盛り付けられ、ふわりとした泡のソースが食材にやさしく絡みます。
見た目の華やかさだけでなく、味の輪郭もバランスも見事。海のミネラル感が、上品に、でも確かに残ります。

合わせた白ワインはアルベール・ボクスレ。貝の旨みがより澄んで感じられ、昼の光に合う一杯でした。

銀色のクローシュが運ぶ、“ワクワク”という演出
メインは、山形県産・金華豚のロースト。
銀色のクローシュがテーブルに置かれた瞬間、思わず心が躍ります。こういう“演出”も、グランメゾンの醍醐味ですね。

香ばしくトーストされた表面はしっかりとしていながら、中は驚くほどやわらかい。噛むほどに、滋味が穏やかに広がります。

赤ワインはシャトー・モンテュス(ラ・ティル)。肉の旨みを包み込み、余韻を深くしてくれるようでした。

デザートは「締め」ではなく、余韻を楽しむ時間
プティフール、ゆずとベルガモットのシャーベット、そしてデザートワゴン。
食後の飲み物とともにいただく甘味は、“締めくくり”とは思えないほど豊かで、時間そのものを味わう感覚があります。

フランスには、会話を楽しみながら食事の余韻を深めるために、デザートをゆっくり楽しむ文化があると聞きます。
その意味が、ロオジエのデジュネでふと腑に落ちました。甘さは華やかでありながら、どこまでも品よく、心をやさしく整えてくれます。


また一歩、背中を押してくれる場所
格式の高さに緊張しそうでいて、実はとても丁寧に迎え入れてくれる――ロオジエは、そんな不思議な温かさのあるレストランでした。
お見送りの際にエグゼクティブシェフ、オリヴィエ・シェニョン氏とご挨拶でき、記念に一枚。旅のしおりに新しいページが増えたようで嬉しかったです。
次回は、デギスタシオンコースで。
「憧れ」に一度触れると、また少しだけ新しい自分に挑戦したくなる。そんな前向きな余韻を連れて帰れる午後でした。
施設及び訪れた印象
交通
| 公共交通機関の場合 | ・地下鉄銀座駅から徒歩7分 ・JR新橋駅銀座口から6分 ・JR有楽町駅から8分 |
| 車の場合 | 東京都中央区銀座7丁目 |
その他
| 駐車場 | 要予約。ソニー通りからのみ入庫可能。 |
