50代から心を整える“ゆるヘルスケア”── 歩く・自然・ゴルフで見つけた生きる力
“ゆるヘルスケア習慣”が心に灯りを戻してくれた話
50代に入り、子育てが一区切りつくと、
これまで見ていなかった自分の心と向き合う時間が増えてきます。
ようやく落ち着いたはずなのに、心にぽっかり穴が開いたような気持ちになる──
そんな経験をされる方も少なくありません。
私自身、まさにそのひとりでした。
40代は子育てと仕事でいっぱいで、自分のことを考える余裕などありませんでした。
離婚をし、一人で子どもたちを育てながら必死に働き、会社を立ち上げ、
とにかく毎日を乗り切ることで精一杯。
気づけば、心は擦り切れ、他人の言葉に敏感になり、
自分を守るために相手を傷つけてしまうことさえありました。
向き合う余裕がなくて、目の前の問題からそっと目をそらしてしまう日もありました。
でも、50代に入り子どもが巣立ち始めた頃、
私は初めて “自分の人生をどう生きていくのか” と向き合うことになります。
子育てが一段落したあとに訪れる、静かな「揺れ」
子どもの手が離れると、ホッとするはずなのに、どこか心に大きな穴が空いたように感じていました。
- 今日も仕事を頑張った
- 生活は成り立っている
- 仲間にも恵まれ、好きなこともある
それでも、「この先、私はひとりでどう生きていくのだろう」という不安が消えなかったのです。
長い間、“守るべき存在”を軸に生きてきたからこそ、自分の時間が増えた瞬間、心がどう扱っていいか分からなくなったのだと思います。
仕事の帰り道、6〜7km歩いた日々が教えてくれたこと
そんな頃、私はほぼ毎日、仕事帰りに歩いて帰るようになりました。
電車に乗らず、静かな道を一人で歩く6〜7km。
その時間だけは、誰にも触れられない「自分の心の部屋」だった気がします。
- 今日の気持ち
- 仕事のこと
- 言い過ぎてしまった言葉
- 明日の心配
歩いているうちに、少しずつ整理されていくのがわかりました。
私はこの時間に救われていました。“歩くこと=自分を取り戻す時間” だったのです。
どれだけ時間が経っても埋まらなかった「心の穴」
歩くことで頭は整理されるようになりましたが、心の奥にある大きな空虚感だけは、なかなか埋まりませんでした。
- 何をしても虚しさが消えない
- 心が軽くならない
- 自分を大切にする感覚が戻らない
この「ブラックホール」のような感覚は、私が40代後半からずっと抱えていたものです。
そんな時、友人が言った言葉
「ゴルフは紳士のスポーツだよ」
人間不信になりかけていた私に、数少ない友人の一人が教えてくれました。
- 一人で練習できる
- 自分のペースでできる
- 人に合わせなくていい
- 無理に誰かと関わらなくていい
当時の私にとって、この言葉は救いでした。
家でじっと考え事をしていると必ずネガティブな方向に向かってしまう。
でも、身体を動かすと、少しずつ心が軽くなる。
最初はほんの時間つぶしのつもりでした。
でも、いつの間にか「眠れるようになった」ことに気づきました。
コースデビューして感じた、自然の力
コースに出た日は、今でもよく覚えています。
自然の中で風を感じ、緑を見ながら歩くあの時間。
“ああ、私の心はこの時間を必要としていたんだ”
そう思いました。
- 深呼吸が自然とできる
- 景色に癒やされる
- 体が疲れるとほどよく眠れる
- 人と笑い合う時間が増える
医学的なことはわかりません。
ただ、私の心がゆっくり元の形に戻っていくのを感じた のです。
ゴルフは、私に「やさしい生き方」を教えてくれた
ゴルフが上手くなりたいとか、
スポーツとして極めたいというより、
私にとっては「自分を取り戻すきっかけ」でした。
- 無理に明るくしなくていい
- 一人の時間をもっていい
- 自分のペースで生きていい
その許可をくれたのが、ゴルフでした。
今、私はようやく心の揺れが落ち着き、以前より安定した毎日を過ごしています。
それでも“ひとりで生きていく未来への不安”は完全には消えません。
だからこそ、これからも、日々の生活の中でできる“ちょっとした整え方”を探しながら、
読者の皆さんと一緒に、人生の後半を豊かにするヒントを共有していけたらと思います。
人生の背景は人それぞれで、家庭の形も、抱えてきた痛みも違います。
私の体験はあくまで、ひとつの人生の断片にすぎません。
どこか少しでも、あなたの心に寄り添う部分があれば嬉しいです。
私がGOLFGLAMを作った理由
他の人と違う人生でも、必ず「光」は見つかるから
私は、波の多い人生を歩いてきました。
離婚、子育て、起業、精神的なアップダウン。
50代になってようやく、自分を立て直せるようになった気がします。
だからこそ、
誰かひとりでも、
「スポーツや自然の中で過ごす時間が心の支えになる」という体験を知るきっかけになればいい──
そう思っています。
ゴルフは、その一つの例にすぎません。
ただ、自分を取り戻すきっかけは、誰にだって必要で、必ずどこかにある。
そのことを、このメディアを通して伝えていきたいのです。
50代だからこそ、ここからもう一度 “自分の人生” を作れる
人生の後半は、誰もが少しずつ “自分の時間” を取り戻す時期です。
不安もある、寂しさもある。
でも、同じだけ自由があります。
私は、歩くこと・自然に触れること・ゴルフに出会ったことで心がやっと回復し、前を向けるようになりました。
だからこそ、これからもGOLFGLAMでは、
40〜50代の女性が自分のペースで人生を整えられるようなヒントを丁寧に届けていきたいと思っています。
今後の展開
“人生の後半を模索する女性” の声に寄り添いながら、
旅・ゴルフ・健康的なライフスタイルをテーマに、
地域・ホテル・ゴルフ場との協働企画や、生き方に関するインタビュー企画を通じて、
心が軽くなるコンテンツを広げていきます。
